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>新規ページはこちら<『ねじまきカギュー』第16巻 レビュー・感想です。
遂に完結!!
" あなたを愛してよかった "ねじまきカギュー 16 ヤングジャンプコミックスDIGITAL" 愛することを…怖がるな…!! "
“ どこだってかまわない ”
“ それが死後の世界だって ”
“ カモ兄ちゃんと一緒に行けるなら… ”
[0回]
遂に完結!!
二千恵に代わり新たに理事長に就任したカモ。
二千恵の掲げた"絶対個性主義"を廃したカモでしたが…。
就任挨拶後、毎朝の朝礼に映像が流れるだけで居場所がまったく掴めなくなります。
仲間たちを総動員してカモを捜索するカギューちゃん達でしたが、カモに関する情報の一端すらも得ることが出来ず…。
健気に耐えるカギューちゃん。
そうこうしながら、捜索を始め3ヶ月経ったある日遂にオルフェが"ある人物"を見つける。
その"ある人物"とは、カモ同様足取りが掴めなくなっていた二千恵元理事長の秘書愛莉州。
変わり果てた彼女の心は二千恵を失った絶望とカモへの憎しみに溢れており…。
衿沙の力でリミッターを外し、カギューちゃん、紫乃、衿沙の三人掛かりで彼女に応戦しますが…
それでも倒しきれない。
そこでカギューちゃんからの意外な提案が。
" 己たちと一緒にカモ先生を探さないか?"そしてようやく、"あの日"の真実をカギューちゃん達に語り始める愛莉州。
全てを知ったカギューちゃん達、その前に真の黒幕、森めめが現れる…。
森先生にカモに会わせてくれるように頼むカギューちゃんでしたが、
"うん あえるわ""卒業式にね"その場をあとにするカギューちゃん達。
卒業式の後誰にもいうことなく一人で学園の裏門に来るようにとカギューちゃんに伝える森先生。
"その日カモキュンは本当のさよならをする""あなたならこの意味が理解るわね?"カモのことをカギューちゃんと同じくらい愛しているという森先生でしたが、その言葉を否定するカギューちゃん。
"先生の『好き』と己の『好き』は全然違う""言葉は同じだけど全く真逆の別物だ"そして、はや1年2ヶ月が過ぎ去り、遂にカギューちゃんの卒業の日。
裏門でようやくカモと再会したカギューちゃんは、カモを殴り飛ばし、そのつもりつもった想いをぶつけます!!
"いつもいつも大事なところでは一人で決めて勝手に行動して…" "それで誰も傷つけてないつもりか!!!"と。
しかし、人の道を踏み外してしまった自責の念に捕われたカモはカギューちゃんに別れを告げます。
後を追おうとするカギューちゃんの前に立ちはだかる森先生。
カモのことを本当に愛していたという森先生
"完全なものは不完全なものを愛するから""完全な人間"を自称する森先生。
"だから個性を求めるの""個性とは不完全さ""人は不完全なものに心惹かれる"森の口内から分泌される"毒蜜"を1万倍に薄めたものを飲まされたカギューちゃんでしたが…
既にその原液を摂取していたカモ。彼に待っているのは確実な死のみ。
"死別"という最大の障害をカギューちゃんに与え、乗り越えてみせろと、自分を楽しませてみせろと。
"私は森めめ""不完全なあなたの越えられない完全な障害"最後の戦い。。
"越えられるかどうかは己が決める!!!!!!" "お前がなんと言おうと……""己は己が死ぬまで己の可能性を信じるぞ!!!!"死の際で今まで振り返るカモ。
大事なことをたくさん教えてくれた教え子達。
二千恵。最期まで一人で生き切った、憎らしいがもっとも尊敬できる人間…。
もしかすると自分と同じだったかもしれない人間…。
そして…
"唯一心残りがあるとすれば君のこと""僕の為に生きてくれた君 君を残して逝くことだけ"そして改めて認識します。
カギューちゃんと別れたくないという強い思いを。
そこにめめを降し駆けつけたカギューちゃん。
その手にはめめから貰った"劇薬"が…
"現実を直視て耐えきれないと判断したら飲みなさい 1分でカモキュンの後を追えるわ""耐えきれると判断したらカモキュンに飲ませなさい""これは劇薬…毒になるか薬になるかは飲むまでわからない"そして、めめからの最後の問いかけ…
"愛する人が死んだ世界で生き続けるのと""愛する人の死を追って一緒に逝くの""どっちが幸せ?"その問いかけに対するカギューちゃんの答えは…
完結しましたね。
最後の最後まで愛に正直なカギューちゃんは本当に素敵でした。
全編通して"愛"を描いてきた"ねじまきカギュー"でしたが、ホントに"愛"って難しいですよね。
一口に"愛"といっても、その在り方は人によって様々。
相手のことを想った行為でも、それが逆に相手を傷つけてしまったり…。
確か2巻のレビューでも同じ様なこと書きましたが…。
それに人と人の繋がりも難しい。
カモとコインの裏と表の様な存在だった二千恵。
この作品の裏の主人公ともいえる存在な訳ですが。。
カモの側にカギューちゃんがいなければ二千恵の様になっていたかもしれないし、二千恵の側にカギューちゃんの様な存在がいればカモの様になっていたかもしれない。
ほんの些細な違いが人の道を変えてしまう。
どちらのみちが正しいかは分かりませんが…。
"愛"、"繋がり"、"絆"…。
本当に難しいですよねぇ。
でも最後のフレーズ
"あなたを愛してよかった"本当にもう、これが全てですね。
いやはや、素敵な作品でした。
全編通しての感想としては、セリフ回しもよかったですし、なにより絵の迫力がすごかったですね。
セリフ、絵ともにインパクトがものすごい…本当に引き込まれましたね。
個人的には、独自の世界感をもっていて、かなり突出した作品だなと思いました。
なんにしても、非常に良い終わり方でしたね。。
最終話で出てきたカギューちゃんそっくりの元気な男の子、なんでパンツ丸出しかはまったくもって意味不明でしたがwww
あ、あと蛇足ですが個人的には番外話の第零話に出てきたカギューちゃんのお母さんがかなり好きです…。
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『ねじまきカギュー』レビュー一覧<
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