ケティ・モーリスの衝撃の告白!!
更にはヴェラの目覚め。
アルフォンソの"夕顔"の紋章。
死後にさえミナのためになったアルフォンソ生き方の足跡には感動しましたね。
そして、アキラの身体に起きた重大な変化。。
遂に、物語は終幕へ!!
さて、では少しだけ内容に触れて行きましょうか。
*以下ネタバレを含みますのでご注意ください*追いつめられたミナにケティの告げる衝撃の真実!!
" 姉妹さ " " 私たちは同じ母の胎から生まれた姉妹なのだ! "と!!えっ正真正銘実の姉妹だったのか!!
その時、封印の石が崩れ落ち、ヴェラが目を覚まし、意外にも"人間"であるミナを助け、再び忠誠を誓います。
そして、体勢を立て直し、再びまみえる両者。
再びの交戦!!
シンヴァを倒したピエロの正体が判明します。
その正体は...
真祖の一人、ローゼンマン大公!!
どうりで圧倒的な強さを持っていたわけですね。
しかし、既にその姿にかつての権勢の面影はなく...。
そもそも"真祖百支族"というもの自体がまやかしだと言い放つケティ。
真祖とツェペッシュとの間に血の繋がりはないのだとか...。
あくまで"ツェペッシュの女"を守るためだけに作られた存在であり、仕組みなのだとか。。
ツェペッシュの一族は"ヴァンパイアの神"から生まれたとして、それ以外の吸血鬼はどうやって生まれたんでしょうかね。
そもそも生物としても全く違うものなのでしょうか...。
少々謎が入り組んできましたね。
さて...
戦いの最中、例の仮面の男がミナとケティの前に現れます。
彼の正体は自ずと分かるかと思いますが、とりあえず明言は避けておきますか。。
ミナになにかを告げる仮面の男。
アキラが助けに入り、男は一旦身をひきますが...。
仮面の男に"終末の狼 フェンリル"と呼ばれるアキラ。
北欧神話の神がきた!!
これまた人狼からものすごい飛躍ですね〜。
彼もまたただの人狼ではないという事ですね。
仮面の男の発言に悩むことになるミナと、逆に計画の失敗さえも上回る面白い話を聞いたというケティ。
この時の男の発言がこの後ミナの内心にやや波紋を起こすのですが...。
一方、退却の際にローレンマンを"父上"と呼ぶケティ。
これはどういう意味なんでしょう?
実際にローレンマンが父親なのでしょうか??
それともなにか別の意味が??単に彼女という存在を生み出したという意味なのか。。
そのあたりは最後まで明らかにならなかったように思いますが...。
さて、ケティの退却にて、一旦は危機を回避したミナ達ですが。
仮面の男の言葉を聞いてからミナは部屋に閉じこもってしまいます。
そうして、母親の肖像画に向き合い、
自分が何者なのか思い悩みます。
そうしているうちに、夢と現実の間にて母ルクレツィアと再会する事になったミナ。
そうして、ルクレツィアの口から"ツェペッシュの女達"の真実、つまりミナの出生の秘密が語られます。
結局、ミナの血縁上の両親は"ヴァンパイアの神(仮面の男)"と南米に眠る"ツェペッシュの最初の女"だったわけですね。
つまり、血縁上はミナとルクレツィアは母娘ではなく姉妹ということになりますね。
...そうなるとますますケティは...。
現実と夢の間の世界にいるミナとルクレツィアの前に仮面の男が現れます。
現実世界と今ミナのいる世界は重なり合っている様です...ただ、仮面の男はその力で間の世界に介入できるようです。
悠久の時を生きるヴァンパイアとしての宿命を語り、ミナを精神的に追いつめる仮面の男。
そのとき...
アキラが助けに現れます。
そして、明かされるアキラの身体に起こった変化。
それについては、ネタバレは控えます。
まあ、重要な事ではありますが、物語の大筋には影響ありませんので...。
そして、ミナが赤子魂を手に入れる間の時間を稼ぐために一人仮面の男の前に立ちはだかるアキラ。
" 俺はあんたと戦うために生まれてきた " " あんたから姫さんを奪い取るために!! "一方、赤子魂のもとへ辿り着いたミナ。
彼女をその場所に導いたのは誰を隠そうアルフォンスなわけです。
この辺りのくだり、アルフォンスの生きた足跡はなかなか感じ入るところがありました。
ここね↓
夕顔の...アルの紋章
さて、赤子魂の力で顕身時のように大人の身体を手に入れたミナ。
彼女の姿を見て仮面の男は...
" この世の理が変わる... " " 鮮血の秩序(スカーレット・オーダー)の時代の到来だ "鮮血の秩序、スカーレット・オーダーとは一体??
というより、ミナのこの変化は仮面の男の望むものではなかった??
結局ミナは吸血鬼として真の力を覚醒させたというわけではないのでしょうか。
しかし、赤子魂の正体からしてもヴァンパイア意外のファクターが絡むようには思えないんですが...。
ただ仮面の男は彼女を目の当たりにして
"目覚めてしまったか"と言ってますしね。
ミナが目覚める事で自身に匹敵する存在になってしまったという事なのかな...。
"鮮血の秩序"というは、なんとなく物騒なイメージですが、それも"鮮血"="吸血鬼"という事と考えればいいのかな。
今までの吸血鬼達のツェペッシュによる言わば絶対的な独裁性が、巨大な力の持ち主が並び立つ事で崩壊するという事なのでしょうか。。
そして、アキラとミナ背中合わせで仮面の男と対する二人。
" 姫さんとのことを聞かれたら なんと答えよう いや... 僕はただ... " " 僕はこの女性と恋をした "...fin.
さて、個人的に最後までよくわからなかったのはケティなんですよね。
結局、彼女は何者だったのか...。彼女に関する情報はどこまでが真実なのか...。
とりあえず、"ツェペッシュの女達"はみな"ヴァンパイアの神"と"ツェペッシュの最初の女"の間に生まれた姉妹なわけですよね。
だとすると、ケティはミナや他の"ツェペッシュの女達"とは姉妹ではなかったという事なのかな。
血縁としては、ルクレツィアとミナが姉妹な訳ですから、ミナの姪ということになる!?
そもそも"同じ母の胎から生まれた"という事自体が本当なのか。
本人も"狂える試行錯誤の末生み出された"とも言っていますし、人為的に生み出されたのでしょうか。
おそらく、絶対的なツェペッシュの血統に別のヴァンパイアの血をいれる事でヴァンパイアの偽りの歴史を正そうという目論みの元に行なわれた"試行錯誤"だったのでしょうが...。
ローゼンマンのことを父上と言ってましたし、ルクレツィアとローゼンマンの間に出来た子供?
それならローゼンマンの血が自分の"血の中の異物"ということだったということで納得はいくのですが。。
しかし、そうなると"ツェペッシュの女"が子を成せないということとの矛盾が...。
ただまあ、"狂える"とまでいう試行錯誤だったわけですから、ルクレツィアの遺骸とローゼンマンのDNAを掛け合わせたクローンみたいな感じですかね。。
でも、"同じ母の胎から生まれた"とも言っていますし。。
第1部ではミナの父が真祖ではないからという理由で反乱が起きたわけで...。
でも、ルクレツィアの発言から、彼女以前の"ツェペッシュの女"達も真祖との子を孕んだわけではないようですし...。
子を成せないまでも、孕む事は出来るということなのかな??
でも、ルクレツィアが出産したのならヴェラが知らないわけないし...
う〜ん。
わからない。
"赤子魂"の余波を受けても、ミナ程変化が起きなかったのはツェペッシュの血を半分しか持っていないからなのでしょうがね。
まだ、少し謎が残っているようにも思いますが...。
10年近くに渡り、描かれて来たミナとアキラのヴァンパイアの真祖を巡る物語はとりあえず終結。
最後はヴァンパイアバンドにてダンスを踊るかの様に二人背中を合わせて"ヴァンパイアの神"と闘うミナとアキラ。
まさに題名通り"ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド"。
物語の続きというか、その先を感じさせる終わり方でしたね。
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