現代の人間社会に潜んで生きる吸血鬼たち。
彼らは人間的だが、かつ本能的。
血を見た瞬間、吸血衝動にかられる。
彼らは自身が怪物になる恐怖と戦いながら人間社会に潜んで暮らしている…と。
吸血欲に負け、犯罪を犯す吸血鬼たちを取り締まる警察官の安斎裕貴。
吸血鬼と人間のハーフの安斎。
彼はある吸血殺人事件の容疑者を捕らえた際に平つかさと運命的に出会う。
その際に、つかさの口元ににじんでいた血に吸血衝動が生じ、始めて人の血を口にした安斎。
その後もなぜか安斎は彼女から目を離すことができなくなり、自然と引かれ合う二人。
そんな折り、安斎の幼馴染の女性吸血鬼"田丸裕子"が夫を吸血し安斎たちが捕まえることに。
鬼と人とのカップルというのも少なからずあるようです。
しかし、もちろん吸血鬼の吸血衝動という人にとって非情に危険。
にもかかわらず、嫌われたくない一心で田丸は"鬼の怖さ"を夫にしっかりと話していなかった。
そして、料理中に指を切った夫の不用意な行為に我を忘れてしまった彼女。
田丸は、絶対に守りたい人がいないなら自分の気持ちは理解できないと安斎に訴えかけ、人と鬼が共生することなどできないと…。
しかし、安斎は…
" 絶対守りたいとか言っといて嫌われるのが怖いだけじゃないか " " もう子供の頃とは違うんだ —大事なことはちゃんと言えよ "…と。
その後、つかさの家に通うようになった安斎でしたが…。
大学の先生にセクハラされたつかさ。
そこに駆けつけた安斎はその先生を半殺しにしてしまい…。
この件で安斎は2か月の停職に…。
つかさの血に吸血衝動がわき上がるのをこらえきれない安斎は、自分を嫌悪しますが…。
心に傷を負ったつかさのために今だけは側にいなくてはと。。
クリスマスや、大晦日など二人で過ごす安斎とつかさ。
大晦日に再び吸血鬼関連の事件が起き、その際付き合うことになった二人。
それにしても安斎の吸血衝動は"血"を見てというよりはつかさに対して起こるようですね。
同じ頃、吸血鬼のみを標的にした連続殺人が発生。
手口は遠距離からスナイパーによって、頭を打ち抜かれるといったもの。
安斎にも、同僚で吸血鬼のジルにも上司から警告がされますが…。
つかさの家にいる時に狙撃されてしまいます。
安斎を庇ってケガをしたつかさを見て、スナイパーへの殺意に理性を失った安斎
スナイパーを追いつめますが…。
スナイパーの話(吸血鬼に母を殺された)に、ためらった瞬間更に銃撃され、肺が吹き飛んだ安斎。
そこに、自身を"鬼と人のハーフ"という"李ハンス"と名乗る白衣白髪の謎の青年が出現。
満身創痍の安斎に、臓器を復元させる為にと人の血を飲ませる!
すると、安斎の身に異変が!!?
実に面白い話ですね。
もともと"吸血鬼"が好きな私としては大好物なジャンルです。
最後に出てきた謎の青年"李ハンス"。
敵なのか味方なのかもまだわかりませんが、非常に印象的なキャラクターですね。
そもそも主人公である安斎と同じ"吸血鬼と人間のハーフ"という設定。
加えて、吸血鬼にはにつかない外見。
普通吸血鬼と言えば黒ずくめなのに、全くの逆の白一色。
更には、首には十字架を下げている…。
逆にどちらかというと黒ベースでより"らしい"安斎とは対照的ですね。。
安斎が表主人公で李ハンスが裏主人公みたいな感じで対比的に描かれていくんでしょうかね??
とりあえず面白かったです。
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